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2010.05.16 東京湾岸集合住宅ぼうさいネットワーク 第1回フォーラム

 東京湾岸集合住宅ぼうさいネットワーク 第1回フォーラムに参加致しました。

 基調講演は翠川三郎先生(東京工業大学教授)の「長周期地震動と超高層住宅」でした。

 ご専門は、地震工学、地震防災、特に地震動や地震被害の予測に関する研究です。 地震が起きた時に、高層建物の部屋の中にある家財道具等がどのような動きをするかを見て、家具が予想もつかない動きをすることに大変な衝撃と危険を感じました。

 話題提供として、新妻普宣氏(椛麹サービス代表取締役)「災害時のトイレ事情」 過去に発生した震災時におけるトイレ事情から、もし首都圏で災害が起こったときどうなるのか等切実なお話でした。

 避けられない生理現象。食事は我慢できてもトイレは1日我慢できない。
 トイレは1日の中で一番多い生活行動の為、最優先課題であること。
 (入浴1回、食事3回、トイレ5回)事前対策が大切、地震は防ぐことはできないが、トイレ被害(トイレ不足)は事前に防ぐことが可能である。
 (最低3日間の事前対策) トイレも自助(家庭・個人)、共助(マンション管理組合、町会、自治会、自主防災組織など) が大切と言うことです。
 (実は我が家では、3日分の簡易トイレの対策はしています。東急ハンズで購入しました。)

 パネルディスカッションは「超高層住宅の防災を考える」 コーディネーターは当会代表の廣田さん。
 パネラーは小川富由氏(独立行政法人都市再生機構理事)、高橋和義氏(中央区総務部防災課長)、山崎隆司氏(叶ー海コーポレーション取締役社長)、吉武誠氏(湾岸ぼうさいネット)、千田節子氏(湾岸ぼうさいネット)でした。

 後半は参加者からの質疑応答。
 その中の一人ですが、将来はイケメンで素敵な大人になることを予感させる男子中学生が、自分は戸建て住宅に住んでいるが、超高層マンションにとても興味があるからと、一人で参加しておりました。
 そして、超高層マンションに住んでいる高齢者の割合の数値を知りたい、高齢者対策はどうしているのかという質問をしていました。
 具体的な割合の数値については、後日改めてきちんとしたデータを彼に伝えることにしました。高齢者対策については、代表幹事の千田節子さんがお応えになっていらっしゃいました。

 若い世代と一緒になって考える素晴らしいフォーラムでした。 (横倉 啓子)